世代切替は、組織変更や人事異動があった際に、過去の申請データは当時のマスタ情報を残しつつ、新しい申請データには変更後の情報を反映させるための機能です。本記事では、初めて世代切替を行う管理者の方向けに、推奨される準備手順を詳しく説明します。
📊 世代切替の全体像
世代切替は以下の6つのステップで行います。
| Step | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| Step1 | 新しい世代の作成 | 切替先となる世代を作成 |
| Step2 | マスタデータの準備 | 新世代で使用するデータを登録 |
| Step3 | データチェック | 不整合がないか確認 |
| Step4 | データの修正・設定変更 | 問題の修正+次世代用の設定 |
| Step5 | フォーム切替予約 | フォームの版を予約(必要な場合) |
| Step6 | 世代切替実行 | 世代開始日に自動で切替 |
🔧 Step1:新しい世代の作成
新しい世代を作成します。
- 世代開始日:新しい世代が有効になる日付を設定
- 世代開始日の午前2:00に自動的に切り替わります
📁 Step2:マスタデータの準備(最重要)
「世代情報 | 詳細」画面の「①事前準備」から以下のデータを登録します。
登録が必要なマスタデータ
| データ種類 | 説明 | 推奨操作 |
|---|---|---|
| 部門 | 新世代の部門構成 | 変更なし→「最新世代からコピー」 |
| 役職 | 新世代の役職情報 | 変更なし→「最新世代からコピー」 |
| 役割 | 新世代の役割情報 | 変更なし→「最新世代からコピー」 |
| 任意マスタ | 新世代の任意マスタ | 変更なし→「最新世代からコピー」 |
| 人事異動 | 所属・役職が変わる社員 | 変更がある社員のみ登録 |
| 退職予約 | 退職する社員 | 該当者がいれば登録 |
| 入社予約 | 新規入社する社員 | 該当者がいれば登録 |
⚠️ 人事異動登録の重要ポイント
人事異動情報を登録する際は、変更がある社員の新世代での所属情報をすべて登録する必要があります。
📋 例)経理部の兼務が追加になる社員の場合
現在の所属:
- 人事部×部長(主所属)
- 総務部×課長(兼務)
登録すべきデータ(3件すべて):
- 人事部×部長(主所属)
- 総務部×課長(兼務)
- 経理部(兼務)← 追加分
💡 追加分だけでなく、新世代での全所属情報を登録してください
✅ Step3:データチェックの実行
「世代情報 | 詳細」画面の「データチェック」ボタンを押下します。
チェック対象
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| 書類 | 所管部門、公開先部門、管理部門の整合性 |
| ワークフロー | 参照可能部門、承認部門・役職・役割の整合性 |
| 所属 | 社員の所属・役職の整合性 |
| フォーム | 管理部門、マスタ選択項目の整合性 |
| ライセンス | 有効社員数の上限チェック |
データチェックの種類
| 種類 | 再作成対象 | 使用タイミング |
|---|---|---|
| すべて実行 | 書類、ワークフロー、所属 | 初回チェック時(必須) |
| 実行(所属のみ再作成) | 所属のみ | 2回目以降(推奨) |
✅ データチェックの推奨手順
- 1回目:「すべて実行」を選択 → 書類・ワークフロー・所属データが新世代用に作成されます
- 2回目以降:「実行(所属のみ再作成)」を選択 → 人事異動情報の変更のみを反映
🚨 2回目以降に「すべて実行」を行わないでください
2回目以降のデータチェックで「すべて実行」を選択すると、Step4で修正・変更した次世代の書類やワークフローの設定内容が初期状態に巻き戻ってしまいます。Step4で書類・ワークフローの設定変更を行った後は、必ず「実行(所属のみ再作成)」を選択してください。
🔴 Step4:データの修正・設定変更
データチェックの結果に基づいて修正を行います。また、任意で次世代用の書類・ワークフローの設定変更も可能です。
必須:データチェックで問題があった場合の修正
🚨 世代切替が実行されないケース(必ず修正)
| 問題 | 対応方法 |
|---|---|
| 既存社員の所属情報に不備 | 人事異動情報を修正し、再度データチェック |
| 書類がすべて無効 | 書類設定を修正 |
任意:次世代用の書類・ワークフロー設定変更
💡 次世代から設定を変更したい場合
データチェックで問題がなくても、次世代から承認ルートや書類設定を変更したい場合は、このStep4で事前に設定変更が可能です。
設定変更のメリット:
- 次世代から承認ルートを変更したい場合に、前もって次世代用のワークフローを設定できます
- 次世代から書類の公開先部門や所管部門を変更したい場合に、事前に次世代用の書類設定を行えます
- 世代切替後すぐに新しい設定で運用を開始できます
📋 設定変更の例
- ワークフロー:次世代から新しい承認者や承認ステップを追加・変更
- 書類:次世代から公開先部門を変更、新しいワークフローを設定
⚠️ 設定変更後の重要な注意点
Step4で書類やワークフローの設定変更を行った後に、人事異動情報を追加・修正して再度データチェックを行う場合は、必ず「実行(所属のみ再作成)」を選択してください。「すべて実行」を選択すると、設定変更した内容が初期状態に巻き戻ってしまいます。
📝 Step5:フォーム切替予約(任意)
世代切替と同時にフォームの版を切り替えたい場合に登録します。
- 変更がない場合は「最新世代からコピー」または登録不要
- 事前にフォームの改版が必要です
🚀 Step6:世代切替の実行
世代開始日の午前2:00に自動的に切り替わります。
💡 切り替わるデータ
- 部門、役職、役割、所属
- 任意マスタ
- 書類、ワークフロー、フォーム
📅 推奨準備スケジュール(例:4月1日切替の場合)
| 時期 | 作業内容 |
|---|---|
| 2〜3週間前 | Step1:新世代の作成 |
| 2〜3週間前 | Step2:部門・役職・役割・任意マスタのコピー |
| 1〜2週間前 | Step2:人事異動・退職予約・入社予約の登録 |
| 1週間前 | Step3:データチェック実行(1回目:すべて実行) |
| 〜数日前 | Step4:問題があれば修正+次世代用の設定変更(任意) |
| 〜数日前 | Step3:再チェック(2回目以降:所属のみ再作成) |
| 〜数日前 | Step5:フォーム切替予約(必要な場合) |
| 当日午前2:00 | Step6:自動で世代切替 |
💡 重要な注意事項
- 前世代の申請データは前世代のワークフローで処理されます
新世代のフローで処理したい場合は、取り消し→再申請が必要です - 世代切替後のデータ参照権限
自身が申請・承認・回覧した申請データは引き続き参照可能
異動前の部門で申請されたデータは参照不可になる場合があります - データチェックは余裕を持って実施
世代開始日の数日前には完了させましょう - 2回目以降のデータチェックは「所属のみ再作成」を使用
Step4で設定変更した書類・ワークフローが巻き戻らないよう注意してください
🎯 まとめ
🔑 成功のポイント
- マスタデータの準備は「最新世代からコピー」を活用して効率的に
- 人事異動は「変更がある社員の全所属情報」を登録
- データチェックは余裕を持ったスケジュールで実施
- 1回目は「すべて実行」、2回目以降は「所属のみ再作成」を選択
- 次世代用の設定変更はStep4で事前に実施可能
- 設定変更後の再チェックは「所属のみ再作成」で実行(巻き戻り防止)